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  • 執筆者の写真osaru

美のカリスマからも愛された「王様の野菜」

今回夏の葉物野菜の代表格モロヘイヤです。以前ご紹介したとうもろこしに続き、夏バテ予防にもってこい。喉越しがよく食べやすい、そして高い栄養価を誇る食材。少しでいいので毎日食べると今年夏バテ知らずになれるかも?コンスタントに食べ続ける保存の仕方もご紹介しています。

このコーナーでご紹介したお野菜は、毎週土日に青山の国連大学前で開催されている、ファーマーズマーケットで購入することができます。お野菜の入荷情報にご協力くださっているのは無農薬、無科学肥料でお野菜を作る。バグラスファーマーズさんです。

(国連大学を背にして右手渋谷寄りにブースがあります。少し移動されているかもしれないので木の看板を目印に探してみてください。テントの上にぶら下がっている木の看板が目印です。)

5000年前から美のカリスマからも愛された 「王様の野菜」が語源の緑黄色野菜

原産地は東地中海。「古代エジプトの王さまが重病を患った時に、モロヘイヤのスープを飲んで快復した」という言い伝えがあり、アラビア語で「王様の野菜」という意味にあたる「ムルキーヤ」が語源。そして絶世の美女と言われたクレオパトラも好んだ食材とされ、5000年以上前から栽培されてきた野菜です。

モロヘイヤの旬は、7月から9月。これから、もっとも流通量が多くなる野菜です。原産国が年中暑い砂漠のエジプトあたりということなら、この時期の旬もうなづけるお野菜です。 どんだけ一人勝ちしたいの?と思うほど栄養素も含有量も豊富

「王様の野菜」という語源にふさわしい モロヘイヤの豊富な栄養素

「βカロティン(ビタミンA)」「葉酸」「ビタミンC」「ビタミンE」「ビタミンK」これらが、緑黄色野菜野の中でもトップクラスの含有量といわれ。また「カルシウム」「カリウム」「鉄」「食物繊維」もとても豊富です。 モロヘイヤは、今まで「やさい予報」でお話したお野菜の栄養素を一挙にラインアップしたようなバリエーションですよね。 一つの食材でたくさんの栄養素を、高い含有量でもっている野菜も珍しいのではないでしょうか? モロヘイヤは夏バテ防止に、そしてハイエイジにも頼もしい食材

これらの豊富な栄養素は、粘膜の再生、血流の正常化に良いとされ、「動脈硬化」や「高血圧・糖尿病」などの生活習慣病の予防、骨粗しょう症の予防、貧血の予防につながり、ハイエイジには頼もしいお野菜です。 便秘解消や免疫力を高めてくれる作用に加えて、ネバネバ成分は、胃の粘膜を保護し消化・吸収を促します。食欲のなくなるこの時期には、頼もしいお野菜です。古代エジプトで珍重されてきた理由もこの高い栄養価にあるのではないでしょうか?

そんなにいいもんなら、毎日食べたい、でも茹でるのめんどくさい

気軽に毎日食べたい人は冷凍で小分けキープ

葉物野菜は購入して冷蔵庫にいれておいても、どうしてもぐったりするのが早い食材です。モロヘイヤも同様、そしてせっかくの豊富な栄養価も下がってしまうので、もったいないのです。買ったらすぐに下ゆでして、冷凍で保存するのが一番美味しくいただくコツです。

とにかく茹でるのすら面倒というズボラさんはこの3ステップ

・水洗いする ・茎を取り除き細かく刻む ・レンジで2分程度加熱

色味はキープしたいという茹で方 ・水洗いをする

・茎を束ねて輪ゴムでまとめる ・フライパンにお湯を沸かす ・沸騰したお湯に、塩ひとつまみ ・束ねたモロヘイヤをそれぞれ表・裏30秒ずつ湯通し ・モロヘイヤを刻む いずれかで下ごしらえをしたら、小分けにし、ラップなどで包み冷凍します。 お味噌汁の具、納豆と和えたり、蕎麦やそうめんのトッピングにも便利です。今の時期は小分けしたモロヘイヤを冷凍のまま、めんつゆに入れたら、冷たさもキープさせて蕎麦が食べられるので一石二鳥です。 <簡単な美味しい> モロヘイヤ、オクラ、もずくのネバネバ和え 生のオクラを薄くスライスして一緒にし、モロヘイヤ、もずくと、だし醤油と黒酢、ごま油、すりごまを一緒に和えてるだけ。

簡単で、食欲をそそる美味しい一品になります。おつゆ少なめにして蕎麦やそうめんのトッピングで活用いただいても美味しくいただけます。

茎まで使って、栄養を丸ごといただく

茎もネバネバ健在! モロヘイヤ、アボガド、枝豆のグリーンカレー

残った茎は根本の茶色く変色した場所を切り取って、冷凍庫で保存しておきます。

<材料> 水    500cc モロヘイヤ 3束分 アボガド  1個 冷凍枝豆  1カップ 玉ねぎ   1個 (残ってるお野菜) 生姜    ひとかけ にんにく  ひとかけ 塩     ひとつまみ ※写真のカレーは大根の葉、ほうれん草1束、キャベツ芯1個分も入ってます <ハンドミキサー後に入れる材料> 豆乳 1カップ カレー粉 少々

黒胡椒  少々

市販のカレールー(フレークがおすすめ)  1袋 or 1/2袋程度 お好みで調整


歯ごたえを楽しむ 追い野菜   きのこ類、ブロッコリー、ややインゲンなど水気の少ない野菜をお好みで ※写真のカレーはマッシュルーム



1)水500ccを鍋にいれ、野菜を全て放り込み、弱火で煮込みます。

沸騰して10ふん程度したら、ハンドミキサーで全てマッシュ 2)味が整ったら残りを全て入れてなじませます。最後の歯ごたえを残したい 野菜を足して出来上がりです。 ネバネバがとろみの代わりになり、ブイヨンをいれなくても、コクのある美味しい野菜カレーができあがります。

お水を減らして、濃いソースのようなカレーに仕立てると、バケットに載せる洋風カレーソースになります。  カリっとソテーしたチキンや豚ロースにも会う美味しい一品になります。ぜひ夏の定番カレーとしてお楽しみください。

※写真はラムと玉ねぎを別でソテーしました


今週末のバグラスファーマーズさん@ファーマーズマーケット

モロヘイヤ、つるむらさき…夏の葉野菜が出て参りました。伊豆 実季楽(みきらく)農園さんのモロヘイヤは新芽だけを収穫しているので茎ごと召し上がっていただけるそうです。あらカレー作れなくなっちゃう(笑い) やさいを余すところなく丸ごと使える安心のお野菜たちです。ぜひ週末お立ち寄りください。



本日の野菜予報は以上となります。ご拝読感謝です。よい週末をお過ごしください! 毎週金曜日10時から放送される「Crystal ISM」(Reinbowtown/FM周波数88.5MHz )。おさるは偶数週で登場いたします。

次回のOnAirは8月9日です。是非ラジオも聴いてみてくださいね。




後述:モロヘイヤが含む毒性について モロヘイヤが含む毒性についてお問い合わせをいただきました。ありがとうございます。 毒性の話についてはいくつかの文献を調べて存在は知っておりましたが 農家さんから出荷され、市販されている部分には問題はないと判断しております。市販の収穫時の「葉・茎・根」にモロヘイヤが持つ毒性成分はみられないという報告もございます。 ただ家庭菜園などでモロヘイヤ栽培されている方には以下注意が必要となります。 ・食用不可のモロヘイヤの花 ・収穫以降の茎についてる鞘(さや)

・収穫期を迎えるまでのわかば ・種と実には毒性が含まれる したがって家庭菜園の場合、基本は葉だけを採取して食することが肝心なようです。ぜひご注意ください。 ストロファンチジンという成分の症状は、心不全、めまい、呼吸困難、痺れ、嘔吐、下痢、全身の倦怠感などもあると言われております。食用として販売されているものには含まれていないと言われていますが、モロヘイヤを食した際にこの症状がおきた場合は、注意が必要です。 以前もブログでお話申し上げましたが、野菜は私たちに食べられるために生きているのではありません。かれらも生存競争の中に属している植物で「生き物」です。毒性があるものはその身を守る意図があって存在し意味があるものでもあります。上手に付き合って美味しくいただきましょう。


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