やさいとカラダと美味しいもののおはなし[おさるーん]
毎月第4の金曜日「やさい予報」と題して、
ラジオでお野菜の魅力をお話しています。
ほかにも日常にちょっとプラスすると、
たのしそうで続けられそうな何かをお伝えします。
滋味を味わう体験を
2022年5月3日開催
ブランド名の由来と同じ名を持つ根津『無事庵』。cotonasiは「お客さまとご一緒に[まるごと黒米ほうじ茶]を体験する場を作るなら、最初はこの茶室で!」と心に決めておりました。コロナ禍により2度の延期から、3度目の正直で、ついに開催が叶いました。
折しも根津美術館の庭園は、杜若が満開のハイシーズン。前夜に雨が降ったおかげで、緑が一層鮮やかに。風もおだやかで爽やか、夢のような庭先の景色とお天気に恵まれ「cotonasi口切新緑茶会」は幕をあけました。
濃厚黒米ほうじ茶
「沸騰したてのお湯を密閉ボトルに注ぎ20分以上蒸らす」これがcotonasiのおすすめの飲み方です。今回は台湾茶器を使って、お隣の方と盃のように注ぎあって、お互いのほころぶ笑顔とご一緒にご堪能いただきました。
そして黒米の粥
密閉ボトルに熱湯を入れ3時間放置したものを、お食事としてご堪能いただきました。お茶、お粥、どちらも同じ[まるごと黒米ほうじ茶]にお湯を注ぐだけでできあがります。こちらもおいしいというお言葉をたくさん頂戴しました。
その昔、薬として珍重された素材を南北東西で重ねて
お抹茶の前にご用意したのは日本料理のプロとコラボしたcotonasiオリジナルの重菓子。原料には「薬米」と呼ばれた黒米のほか、かつては薬として扱われたカカオを起用。今回はご厚意で入手が叶った原種に近い希少品種「アマゾンカカオ」をニブのまま使っています。
もちろん
お抹茶も
ゆるりと味わう
茶道の流派や所作に拘らず、リラックスして味わう、そしてお楽しみいただくことを大切に、お薄(お抹茶)をご用意しました。
お薄はもともと、喉を潤してお帰りいただくためのもの。今回はお代わりも楽しめる趣向でご用意し、器や温度でお茶の味が微細変わることも体験していただきました。
文化を味わうひとときを
今回はもう一つの趣向としてお茶を楽しみ、日本文化を味わっていただくことにいたしました。「聴く」と「挑む」をテーマに午前は薩摩琵琶、午後は投扇興を楽しんでいただきました。
薩摩琵琶を演奏くださった新井靖水さま
投扇興を御指南くださった佐藤和子さま
お二人には、すばらしきひとときに、華を添えていただきました。本当にありがとうございました。またぜひご一緒ください。
根津美術館のみなさまにも丁寧にサポートいただき「また開催してくださいね」と暖かいお言葉を頂戴しました。日頃より素晴らしい景観を維持しておられる美術館のみなさまのご尽力に、尊敬の念と合わせ、深い感謝申し上げます。
ご拝読いただきありがとうございました。
[まるごと黒米ほうじ茶]はまだまだスタートしたばかり、試飲をしていただくと、どの方もなんとも優しい笑顔で「おいしい」とおもわず口からこぼれるような感想をくださるのです。その笑顔を拝見するのがとても幸せで、飲んでいただく場をこれからもたくさん設けていけたらと考えております。
「初めての席主が根津美術館の茶室」冷静に振り返ると、とんでもないことをしたような思いもあります。こようなお客さまの笑顔を多くの方に体感してほしい思いから、今回への開催へと繋がった気がしております。改めてこころから感謝申し上げると共に、今後もできるだけ多くの体験機会をお客さまとの間に作り出せるよう務めてまいりたいと思います。今後ともどうぞご贔屓に
最後にプレゼントと先行販売についてお知らせしています。↓ぜひご高覧ください。