「やさい予報」ご案内するのは新じゃがいもです。じゃがいもは3度おいしいって言葉があります。みなさんご存知でしたか? 1つは初夏が旬の新じゃがいも、2つは晩秋の土の中で完熟じゃがいも、そして3つめは収穫後、低温で寝かせて糖度がました春から出回る熟成いもです。この時期は新じゃがと熟成いもが出回る季節です。シャキシャキ少し生でも歯ごたえと爽やかないもの風味が楽しめる新じゃが。こっくり甘いホクホクの熟成いも、それぞれ食べ比べをして楽しむのもこの時期ならではです。
銘柄も豊富なので、一年中食卓に登場するお野菜のひとつです。じゃがいもの旬は春はと秋の2回、さらに、6月から9月までの新じゃがいもは、この時期だから豊富に摂取できる栄養素が盛り込まれています。
「大地のりんご」の名にふさわしく 加熱にも強い意外な栄養素
じゃがいもには、ビタミンB、食物繊維、マグネシウム、鉄分、カリウムが含まれています。消費量の多い、ドイツ、アイルランド、ブルガリアなど、ヨーロッパの地域で、じゃがいもは「大地のりんご」と呼ばれ、栄養素の多い万能やさいとして大切にされています。
さらに、この時期の新じゃがには、注目すべき意外な栄養素があります。それはビタミンCです。特に6月から9月にかけて収穫される、新鮮なじゃがいもには、ビタミンCが豊富です。含有量はレモンや、みかんにも劣らないそうです。
また、通常ビタミンCは熱に弱い性質なのですが、じゃがいもの中に含まれるビタミンCは、デンプンに守られていて、加熱調理しても失われにくいのです。 以前ご紹介した「立夏にふさわしい、はちみつレモンリンゴ酢」で登場するりんごも加熱に強いビタミンCを含んでいることで有名です。
もう一つの驚いた意外性として、お話しておくと、同量のお米やさつまいもに比べてカロリーも低めなんです。いやーびっくりですね。
じゃがいもに含まれている栄養素として、代表的な2つをご紹介
ビタミンC:体の免疫力、コラーゲンの生成のほかに、鉄分やカルシウムの吸収をサポートしてくれます。
カリウム:身体の水分バランスを整えて、過度に摂取したナトリウム排泄を促します。これらの働きによって、血圧を正常に保つ代表格の栄養素です。
新じゃがいもをしっかり味わうために
買ったらすぐ、皮ごと食べちゃう
多くの野菜は皮と身の間に栄養素が多いとも言われていますが、じゃがいもにも当てはまります。新じゃがの季節は皮も柔らかく食べやすいです。皮を剥く手間も省けます。土をよく洗い流したら、是非皮ごといただいてみてください。
6月から9月の新じゃがは、特にビタミンCの含有量が多いといわれていますが、貯蔵することで、Cの成分が減少傾向にあるため、また新じゃがは、水分を多く含み痛みやすいということもあるので、購入後はできるだけ早めに召し上がってください。
保存する場合は、風通しの良い、温度が低めの暗所が適しているそうです。
<買ったら早く食べてしまいましょうの理由はもう一つあります>
じゃがいもの芽、緑色になっている部分は人体に害を及ぼす成分が含まれているので、放置して芽がでてしまったりする時には必ずその部分を排除して調理してください。 芽に多く含まれている成分は「ソラニン」や「チャコニン」と呼ばれています。摂取すると、嘔吐、めまい吐き気などの症状がでます。 旬のじゃがいもは元気もある分、発芽しやすいものでもあります。購入したら早めに食べるようにしてください。 ちなみに熟成いもの保存法 熟成いもは糖度が増しています。これは寒さのために凍らないようにその身を守るため糖度をあげていることによるもの、デンプンが糖分に変化した甘さです。暖かくなる時期に出回りますが、常温でおいておくと、その甘みも薄れてしまうので、こちらも早めに食べるおとをおすすめします。しかしどうしてもという時、熟成いもは、冷蔵庫で保管することをおすすめします。
ここで野菜を食べる時に忘れないでほしい事 毒を持っていることは決して悪ではないのです。野菜は「植物」であり私たちと同じ地球に存在している「生き物」です。なにしろ、本来私たち食べられる前提で育っているわけではないのです。当然、種の保存としての「自身を守るため」に含有している成分もあるということをどうか忘れてないでくださいね。
新じゃがいもならではの楽しみ方
シンプルな調理、火は軽くでもOK!
バグラスファーマズさんが、お勧めする新じゃがの食べ方は、ずばり「ジャガバター」でした。早速おさるも食べてみました。皮ごと蒸し器に放り込み、蒸し上がった、ばかりの新じゃがに塩バターをちょこっと乗せていただきます。 じゃがいもの豊かな風味が、バターのコクとがマッチして、シンプルなのに、旨味をしっかり堪能できる、ちょっと贅沢な一品。
「じゃがいもきんぴら」もおすすめです。作り方は簡単!細切りにしたじゃがいもを、塩胡椒で、油を多めに敷いたフライパンさっと炒めます。火を軽く通して、カリっとした食感を残すと、水分の豊かな新じゃがのみずみずしさも、一緒に堪能できます。
ビタミンC、カリウムはフルーツの栄養素として頻繁に登場しますね。そして、りんごと同様の加熱に強いビタミンC。…そう考えると、じゃがいもは「大地のりんご」と呼ばれるのにふさわしいお野菜ですね。 ビタミンCがあるなんて、ちっとも知らなかったおさるですが、これからは新じゃがを見るたび「美容にいいのね!」と思いながら、じゃがバター、きんぴら、それからシンプルなポテトでサラダも作ってみたいと思います。 今日のお話も美容オチでしたね。みなさまもぜひこの時期の新じゃがいもをお試しください。
このコーナーでご紹介したお野菜は、毎週土日に青山の国連大学前で開催されている、ファーマーズマーケットで購入することができます。お野菜の入荷情報にご協力くださっているのは無農薬、無科学肥料でお野菜を作る。バグラスファーマーズさんです。
※2021年6月11日現在、ファーマーズマーケット今週も国連大学の横のオーバルビルで開催されます。日曜日のみですがバグラスファーマーズさんも登場されています。
毎度ありがとうございます。
バグラスファーマーズでございます。
紫陽花が咲く頃、ピンクのじゃが芋「ノーザンルビー」、紫のじゃが芋「シャドークイーン」の出荷が始まります。美味しく美しいじゃが芋。畑のりんごと言われるほど加熱に強いビタミンCもたっぷり。陽射しが強くなるこの時期にぴったりのお野菜です。皮が赤いレッドムーン、メークイン、きたあかり、ピリカ、にしゆたか…カラフルなフライドポテトはいかがでしょう。
そして毎年大人気、実季楽農園さんの香りのよいバジルも始まりました!!このバジルが夏野菜にとっても合うのです。
また自然が季節を感じさせてくれました。お野菜で季節を感じ身体を整え元気に夏を迎えましょう!(2021/6/11)
「やさい予報」のラジオ放送は、毎週金曜日10時から放送される「Crystal ISM」(Reinbowtown/FM周波数88.5MHz )の中で、偶数週で登場いたします。
【OnAir備忘録】 偶数週なのに1週あけて間違えて出演しちゃいました。 到着して、その事実を知り頭まっしろw 樹凛さんをはじめとする番組スタッフの粋な計らいでそのまま出演しました。
一週間違えてちょっと動揺が隠せないOnAir。。。トホホでした よろしければご覧ください。
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