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執筆者の写真osaru

上は炒め物・鍋物に、下はお漬物やサラダでジューシーに

今週、明けは栗名月の十三夜。綺麗なお月夜が楽しめる変わりに、夜の空気は冷え込むように…。そして日中の日差しの温かみが「ありがたい」と感じる季節になりました。今回は寒さにも荒野にも強い生命力をもつ年に2回旬がやってくる。かぶのお話です。 やさい予報は毎週週金曜日10時から放送される「Crystal ISM」(Reinbowtown/FM周波数88.5MHz )の中で偶数の週に登場、5分ほどのトピックで旬のおやさいを紹介しています。


情報にご協力いただいているのはバグラスファーマーズさん。11月14日土曜日、今週末の販売は、表参道のCommune2ndにて行われます。通りに面した常設の八百屋ブースのさらに奥の広場にお店がございます。お店を尋ねる時は、宝探しみたいに、さらに一歩足を踏みいれてくださいね。奥の広場では美味しいカフェのブースもあります。
葉つきのかぶのほか、今週末は葉つきの大根も登場しています。白菜や下仁田ネギも!そんな鍋物が恋しくなる季節にぴったりなお野菜のほか、サツマイモ、じゃがいも、古代レンコンも甘みがあって美味しい盛りです。是非おたずねください。(2020年11月記載)

2021年10月22日現在:コロナの自粛が解除され、国連大学前のファーマーズマーケットにて毎週日曜日だけ出店中です。農家さんによって個性の違うかぶが3種ほど登場、他、春菊、白菜、ネギ、水菜とお鍋に嬉しい野菜やきのこも勢揃いしてます。ぜひお立ち寄りください!

<まずは食べ頃、旬のおはなし>

冒頭でもお話した通りかぶには旬が春と秋に2回あります。春物は柔らかく、秋物は甘みが強くなるといわれています。春の七草として「なずな」と呼ばれてもいますから、春先のかぶは、デトックスのよい苦味成分ががあるのかもしれません。


<どこからきたの?原産地のおはなし> 寒い地域、荒地に強い「救荒植物」として活用される頼もしい野菜。 古代から食用の他、家畜の飼料としても栽培

「かぶ」の原産地はアフガニスタンのほか地中海岸沿いの南ヨーロッパを加えた地域。

紀元前から栽培されてたようで家畜の飼料用と食用二つの目的で栽培され、日本には弥生時代に大陸から伝わったそうです。

※「救荒植物」その他で食料が不足した時に、それをしのぐための植物をそのようにいいます。痩せた土地でも育つ植物はとても生命力が強いイメージです。かぶもその仲間なのかと思うと、とても頼もしくなりますね。

<品種のおはなし> いろいろな顔を持つ野菜、種類が豊富。でもロシアからきた赤いやつはカブじゃないらしい かぶはアブラナ科の野菜です、聖護院かぶ(しょうごいん)有名京野菜もなかぶの名前です。このように地域によって名前がつけられているほど品種が豊富で、80種以上もあるといわれています。 色もカラフルで白に赤、紫、黄色もあります。根の部分が大根のような形をしたものから、細い人参のようなものなど、大きさも形も大小さまざまバラエティに富んでいることもかぶの特徴です。 ちなみに、気になったので調べてみたのですが、ロシアのボルシチでも有名な真っ赤な色のビーツはカブの仲間ではなく、てんさいの仲間。ビーツは甘みが強いので、食べてみると納得です。



<栄養について>葉つきのカブをみたら率先して入手したくなる栄養豊富な食材

・葉は緑黄色野菜に分類 抗酸化作用の強い「βカロチン」「カルシウム」「鉄分」ビタミンB1、B2、C、葉酸、亜鉛、とミネラルも豊富。また骨を強くする「ビタミンK」など、 体を作る大切な要素がたくさん含まれています。人々の危機を助ける救荒植物の名にふさわしい豊富な栄養です。

・根は消化酵素の「アミラーゼ」 アミラーゼには胃もたれや胸焼けを解消する働きがあり、ほかにも不溶性の食物繊維や「カリウム」なども整腸作用があります。このほか「ビタミンC」「鉄分」「葉酸」も含まれています。 <葉つき野菜に共通する保存方法>

葉が根の栄養を吸収してしまうため、買ったら即座にくびチョンパ! (だいぶあやしい昭和の香りする小見出しをつけましたが、大事なことなのであえてこのままに)葉つきの野菜はどのタイプも購入後できるだけはやく根から切り落としてください。もちろん冷蔵庫などで保管する時も同様です。どちらも美味しくいただくために、買って帰ったらすぐに処理してあげるといいですよ。



<おすすめの食べ方>

茎は大根の葉っぱ同様、バター醤油で炒めて混ぜご飯に

もう読んで字の如しで説明不要ですよね。細かく刻んだかぶの葉をバター醤油で炒め、ゴマとジャコを入れてできあがり。ご飯に混ぜる他は、卵の中に入れて、厚焼き卵にしても美味しいです。


根はスライスして、カルパッチョがおすすめ

生で食べたほうがアミラーゼ酵素が活用されるので、お漬物やサラダのトッピングなど生の食べ方をおすすめしています。 2mm程度にスライスしたカブの上に、生姜と出汁と醤油を葛で溶いて、とろみのある出汁をかけて鰹節と一緒に和風カルパッチョ。また同様のスタイルで洋風に、市販のドレッシングに茹でた葉っぱを刻んで和え、それをソースにしてかけてあげても美味しいです。お漬物に飽きたら是非お試しください。


採れたてで鮮度のいいカブをみつけたら、是非生でスライスしてそのまま食べてみてください。とてもジューシーでフルーツと間違えるぐらい甘みがあります。切ってるそばで食べてしまうので、調理するものが減ることも多々あるほどです。バグラスファーマーズさんのカブは瑞々しくてフルーティでした。 採れたての鮮度の良いかぶをみつけたら是非試してみてほしいです。

葉は栄養素が豊富で、根は消化を助けてくれる。しかも飢餓を救うほど強く育ってくれると聞くと、「いいやつだなおまえ」とついかぶに惚れ込んでしまいました。 野菜をしらべていくと、つい惚れ込みすぎて野菜売り場で紹介した野菜を見るたびにやさいに微笑みかけてしまいます。はたでみればちょっとおかしな人ですよねw やさい予報は以上となります。ご拝読感謝です。

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