旬のお野菜はその野菜の最も元気な状態をいただくことです。ってことで、本体はなかなか都心では手に入りませんが。コンビニやスーパーで緑色のおまんじゅうやおだんご、最近みかけませんか?今回ご紹介しているのは「ヨモギ」です。
ヨモギは3月から5月、新芽が育つ春の季節が旬となります。野菜というより都心でも草木の多い場所では野草として見つけることもできます。野草をそのまま取ってきて食すには(地域によるとは思いますが)重曹でなんども丁寧に茹であげてアクを取る必要があることも…。育ちすぎたヨモギのアクはとってもたくましいすぎて食することは難しいです。二、三日は口から消えないほどエグミがあるので(当社実績)。野草は素人が手を出してはいけない分野なので、食材としてのヨモギは、お野菜として販売されているもので。
トップクラスの抗酸化・抗糖化作用
ポリフェノール、ビタミン、ミネラル、鉄分が豊富なヨモギ。古くから漢方でも艾葉(がいよう)と呼ばれ、病を予防する意味で表されるほど、万能とされています。実際に鍼灸ではお灸の艾(もぐさ)にも使われます。野菜じゃなくて薬草といったほうが良いのかもしれません。 1)抗酸化・抗糖化作用 ヨモギにはクロロフィル、フラボノイドなどのポリフェノールが含まれています。 活性酸素を防ぐ食材として200以上の野菜・山菜の中でテストした結果。 128種の成分で、シワたるみ、黄くすみの原因となる抗糖化(糖化により蓄積されたAGEsを切断する)作用をテストした結果。 共によもぎがトップとなったそうです。 このほか、
2)カラダを温める作用 3)アレルギーを抑える作用
4)痛みを緩和する作用
5)胃腸の正常にする作用
6)利尿作用
がヨモギの栄養素から期待される作用です。
古来中国ではヨモギを、身につけたり、玄関の門に貼り付けたりして厄除けとして使われていました。魔除けになるほど頼りになる身近な薬草だったことが伺われます。
美容にも生活習慣病の予防にもなるヨモギ、これからは路上でみかけても、つい頼もしい存在として微笑みかけてしまいそうです。
香りにも嬉しい効果
深い緑、それでいて清々しい爽やかな香りが特徴のヨモギ。以前ラジオでご紹介した「春菊」も香りに効果がありましたが。ヨモギにもカラダに良い効果あるようです。
1)血流を高める働きから、新陳代謝を促す効果。
2)副交感神経を強くする働きから、リラックス効果。安眠にも効果。
コロナで家から出れないストレス。家にいるからついつい食べ過ぎちゃうけど運動不足。
なんて悩みも、解決の後押しとなってくれそうです。
食べ方、購入方法
野菜として手に入れられれば、天ぷらや、ハーブとしての香り添えの食材として重宝します。(以前お茶の葉でご紹介した叩き味噌も美味しいです)。 保存は、香りが飛びすぎないように茹で軽くエグミを取り、細か刻んでラップやビニールで密閉、冷凍保存しておくと、香りも逃げず、白玉団子やパン、クッキー、ハーブティなどで楽しめます。
以前ラジオでお話したように、その旬を迎える時に食べるのは、野菜の栄養価が高いだけではなく、その季節で、身体の中で起こるサイクルに適した作用があったりします。地産地消などもこの考え方の一つ、地場の物、季節のものを食することはとても大切な意味があるのです。
生のお野菜として購入が難しい場合は、ネットなどで茶葉を楽しむことも、粉砕した粉のタイプでおかし作りなどもできます。
また、入浴剤としてお風呂に入れても香りを楽しみながらヨモギの成分をカラダに取り入れてみるのもおすすめです。
このコーナーでご紹介したお野菜は、青山の国連大学前で開催されている、ファーマーズマーケットで購入することができます※お野菜の入荷情報にご協力くださっているのは無農薬、無科学肥料でお野菜を作る。バグラスファーマーズさんです。 ※3月最終週よりファーマーズマーケットは緊急事態宣言にておやすみとなっています。 (2020年4月19日掲載現在) バグラスファーマーズさんのお野菜をお試しになりたい方は以下の方法で購入が可能です。 ・バグラスファーマーズさんのサイトから野菜の通販 ・表参道commune2ndで野菜を販売(毎週土曜日※)
※入り口付近の常設野菜売り場ではなく、野菜テントブースのもうひとつ奥にお店があります。(変動して日曜日という場合もあり、詳しくは上記サイトでお確かめください) やさい予報は以上となります。ご拝読感謝です。毎週金曜日10時から放送される「Crystal ISM」(Reinbowtown/FM周波数88.5MHz )。おさるは偶数週で登場いたします。
次回のOnAirは4月24日です。是非ラジオも聴いてみてくださいね。
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